中学受験の有無に関わらず、お子様に合った学習環境を整えることは大変重要です。適切な学習環境は子供の学習意欲を刺激し受験勉強における心身の重要な支えとなるからです。
この記事では、適切な学習環境の整え方を塾業界に絞って(大手・小規模、集団・個別、アプリ、兼塾、転塾)解説します。
①大手塾 vs 小規模塾
大手は、「カリキュラム」「オリジナルテキスト」「大規模なデータベース」の充実度を強みとして、体系化された学習プログラム提供します。最近ではAIを活用したレコメンデーションにより生徒個人に合った多種多様なカリキュラムも誕生しつつあります。
一方で、小規模塾では「どこが分からないかわからない」→「やる気がなくなる」→「さらに勉強しない」→「さらにわからない」という典型的なサイクルにメスを入れられる可能性があります。先生の目が届きやすく集団授業と柔軟な指導もしやすいからです。
②集団 vs 個別
集団塾か個別指導かという対立構造は、実は重要ではありません、。集団塾のメリットは価格面と目に見えるライバルの存在であるのに対し、個別指導には子供の問題を直接的に解決できる可能性と質問できる雰囲気があります。
③学習アプリ
近年では月額約1000円で動画授業を受け放題のサービスも登場しました。しかし、このようなアプリを駆使して疑問を解消できるような子供というのは、そもそも塾の手厚いサポートを必要としないタイプの子供です。また、多くの教育系Youtuberが既存の学習系アプリと同等のクオリティの解説動画を投稿する時代になりました。ですので、これらのアプリの質の問題よりも質問できる環境の充実度によって、アプリを使いこなして実際に成績アップに繋げられるかは変わってくると言えます。
④兼塾
異なる塾に通うことは、お子さんのスケジュール面、金銭面、地理的な遠さなど、塾同士の相互補完性(進度やカリキュラムの違いによるお子様の混乱)などの面から、容易なことではありません。その一方で適切に組み合わせれば大きく子供の成績を伸ばすことに繋がります。理想的な形はメインの塾で学習ペースをキープしサブの塾はメインの塾での疑問解決や不足部分の補完に充てるという状態です。サブの塾の極めて柔軟な対応が必要になる個別指導や家庭教師、小規模塾など、子供の生活リズムに柔軟に対応してくれる環境を慎重に選ぶ必要があります。自己管理が上手く出来ない小学生の生活リズムを考えるのは親御さんの役割ですので、中立的な立場からアドバイスをくれる存在も重要です。
⑤転塾
塾を完全に変えることはお子さんにとっても親御さんにとっても大きな決断です。カリキュラムの変化、人間関係の変化、塾の教育方針の変化など、様々な変化を受け入れて前に進む必要がある極めて繊細な決断です。転塾の際に重要なのは焦って決断しないこと。具体的には必ず体験授業を子供に受けさせてから決断するということです。もしくは、期間を決めて(2-3週間)子供を通わせてみて実際の成績などの変化を観察することです。その間に元の塾に行く頻度は抑える必要があります。その間に「元の塾のカリキュラムから置いて行かれる」不安も発生するとは思いますがその不安はそれほど重大ではありません。むしろ、転塾を考えるレベルのご家庭ともなると、多少遅れをとっても「確実に子供に合う学習環境」を見つけることの方が優先されるべきでしょう。しっかりと基礎力を付けた子供は、1学期の多少の遅れは2学期の圧倒的な伸びで回収することができます。
いかがでしたでしょうか。
塾選びは親御さんを含んで最も重要な選択の一つです。だからこそ、実際に試して親子ともに感じたことを整理するということが求められます。また、1学期の基礎力というのが2学期以降の受験勉強における要になります。「基礎=簡単な問題」というわけではなく、「難しい問題を解くための本質的な考え方が基礎です。基礎的な問題ほど理解が大変なので、この一学期に基礎力を適切なペースで身に付ける必要があります。
ウォークウェイでは、入塾前の無料体験授業や無料模試診断を通じて、子供の幸せを最大の目的とした子供とのカルチャーマッチングを図って参ります。お気軽にお問合せください。
↓こちらからお問合せ下さい。公式LINEからも受け付けております。↓
↓おすすめ記事はこちら↓